
偽のアンチウイルス作成者が目的があってこうしたのかどうかは、私達はわかりません。彼らはマルウェアの取り扱いについて特に注意は払わず自身の好みの薬を味わわせているのです。
世界のセキュリティ情報からパンダのナゾまで。
尚、PandaLabs レポートセクションで、PandaLabsが発表したいろいろなレポート(英文)をご覧頂けます。
現在、私達は1日に25,000個のマルウェアサンプルを処理しています。
私達は、時々昔を思い出します。ラボで受け取った最新のウイルスを逆アセンブルするためにいつも戦っていた頃を・・・。
あなたはどう思いましたか?我々はフリークなのです;-)
けれども、最近では、マルウェアの大半が、トロイの木馬や偽セキュリティソフト(rogueware)などであるのが現実です。私達が主に話題にするのは、非ポリモーフィック型または非ウイルス型のマルウェアについてで、我々が悩まされる主な問題は、アンチウイルスのシグネチャ検知を回避するためのいくつかのパッカーやその類です。
もちろん、あなたがTruPreventのような静的ファイルそのものよりもむしろプログラムのふるまいを監視するテクノロジーを持っていれば大した問題ではありませんが。
マルウェアは進化を続け、アンチマルウェアテクノロジーも同様に進化しています。
Pandaの最新の年次レポート(pdf)の中で説明したのは、今年は、トップのアンチウイルスベンダー達が使っているテクノロジーのいくつかをすりぬけるための方法として、古いテクニックを使ったものが増加するだろうと私が見込んでいるということでした(–> 古いウイルスの手口、ウイルスやトロイのふるまいを併せ持つものなど)。
我々は既にこの変化が起きていることを確認しています。2月初めの週に新しいウイルスが出現し、我々はそれをW32/Sality.AOと名づけました。
このよく知られたファイル感染型の新しい亜種について、なぜ言及する価値があるのでしょうか?
まず、このウイルスは、感染させるファイルを探すためにハードドライブ全体のスキャンはせず、無差別になりすぎることを避ける位十分にスマートですが、悪質なコードを実行していくつかのファイルが感染したとたん、さらにそのコンピュータで実行されるいくつかの新しいファイルを感染させることになるでしょう。
その上、PEファイルを感染させるために非常に複雑なテクニックを使っています。:
EPO(Entry Point Obscuring)型/検知を避けるためにエントリポイントを隠そうとする技術や、Cavity型(感染先ファイルの空白部分に追記するだけでファイルサイズを変えない検知を困難にするための技術)、異なる暗号化レイヤーなど…。
そしていつも同じ方法ではなく、一つのサンプルが、おそらくEPOによる感染で、一つが暗号化レイヤー、別の一つがEPOによるものだったり、Cavityと2つの暗号化レイヤーによるものだったりします。
また、もしこの方法が十分でなかった場合は、コマンドを受け取るためのIRCサーバーに接続したりします。そしてさらに、私たちのコンピュータをより多くマルウェアに感染させるために、インターネットからファイルのダウンロードを試みるでしょう。そしてiFrameタグを挿入することによって、.PHP、.ASP及び.HTMLファイルを感染させたりします(むしろ”改変する”と言いたい)。それは、Webブラウザ経由で”感染した”ファイルのいくつかを訪問する際に、脆弱性を突いて新しいファイルをダウンロードさせて実行させます。このファイルは二重のマルウェアであり、ウイルスに感染したトロイダウンローダーなのです。
ここで、私達はいくつかの古き良きポリモーフィック型で自己複製型の動きを見落としていました。W32/Salityの別の亜種が今来ました。
私達は今夜ほとんど眠れそうにないですね…。
Pandaは、次のような悪意あるドメインを発見しました。(注意!):
hxxp://cantlosedata.com
hxxp://losenowfast.com
hxxp://theworldpool.com
hxxp://alldataworld.com
hxxp://mingwater.com
hxxp://alldatanow.com
hxxp://cantlosedata.com
ワームに使われるファイル名は様々ですが、多くは恋愛に関連しています。
発見したものは以下の通り:
run.exe, ecard.exe, programm.exe, lovekit.exe, runme.exe, start.exe, loveexe.exe, save.exe....など。
Waledacはバレンタインデーを愛しています。
恋人の皆さん気をつけてください。
- 基本的なセキュリティのコンセプトにおいて、インターネットユーザーを教育する必要がある。これは、サイバー犯罪の被害に遭う人の数を減らす唯一の方法であり、責任は公と民の両機関で共有するべきである。
- Sebastian Muriel氏, Red.esジェネラルマネージャー「セキュリティに関する問題の80%は、常識で解決するものである。」
- 第一回セキュリティブロガーサミットは、Panda Security が企画し、ITセキュリティ関係者200人を招待し、アメリカとスペインから11人のオピニオンリーダーを含めたディスカッションのホストを務めた。
セキュリティ市場と更に優れた保護の必要性に関して、第一回セキュリティブロガーサミットで達した結論のひとつは、Bruce Schneier氏によって概説された。「我々が持つテクノロジーの背景にある経済的要因について留意しなければならない。我々はより優れたテクノロジーを持つことができたが、その代価を支払う準備ができていない。市場は冷静さと迅速さに報酬を支払うが、それは良いことではない。」