2009年2月13日金曜日

Digg.comのコメント欄はマルウェアの配布に利用されていた

- サイバー犯罪者達は、クリスチャン・ベールやメーガン・フォックス、ジェシカ・シンプソンのようなセレブのビデオへのリンクを貼るコメントを投稿するために、盗んで入手したアカウントを使っている

- ユーザーがそれらのビデオをみようとすると、”codec”をダウンロードするように促される

- その“codec”は、単なるVideoPlayアドウェアのコピーである

これは、サイバー犯罪者達がマルウェアを配布する為に、どのようにWeb2.0を利用しているかの一例である。
Digg.com (http://www.digg.com/)は、世界的にポピュラーなニュースやリンクを集めるサービスで、サイバー犯罪者達によってVideoPlayアドウェアを配布するために使われている。彼らはセレブリティのビデオ関連のニュースアイテムにコメントを残すことでこれを行っている。例えば以下のようなコメントを含む:

 クリスチャン・ベールの奇行ビデオ!
 ジェシカ・シンプソンのホテルSEXテープ
 メーガン・フォックスの裸のNEW SEXテープ

これらのコメントには、ビデオへのリンクのアピールが含まれている。ユーザーがリンクをクリックすると、ビデオを見るために”codec”のダウンロードを促すページにリダイレクトされる。もしそれに従うと、アドウェアであるVideoPlayがコンピュータにダウンロードされてしまう。

このアドウェアは、偽のアンチウイルス製品のカテゴリに入る。全てのこの種のマルウェアと同様、VideoPlayは、あたかもシステムがマルウェアに感染したようにユーザーを騙し、アンチウイルス製品のように、コンピュータの偽のスキャンが実行するように設計されている。さらにこのウソを信じ込ませるために、システムが正しく動作するのを妨げ、いくつかのマルウェアの被害に遭ったという印象を促す。そして、偽のアンチウイルス製品の有料バージョンを使ってマルウェアを駆除するための選択肢をユーザーに提供する。目的は明らかにこの偽のセキュリティソリューションの販売から利益を得ることである。


Panda Securityの研究所であるPandaLabsの当初の分析では、Digg.com上で、50プロフィール以上この種のコメントが残されているのを検知している。

PandaLabsのテクニカルディレクターであるLouis Corronsは,

「利用されているこれらのプロフィールは、多分アカウントパスワードを入手することで所有者から盗まれたものです。これは信頼されているWeb2.0サービスを利用してサイバー犯罪者たちがマルウェアを配布するもうひとつの例です。」と述べている。




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